ヘスペリア(読み)へすぺりあ

世界大百科事典(旧版)内のヘスペリアの言及

【スキャパレリ】より

…60年に帰国してミラノのブレラ天文台の観測技師となり,1862‐1900年に同天文台長を務めた。1861年に小惑星ヘスペリア(第69番)を発見,また64年にペルセウス座流星群とタトルすい星の軌道が一致することを見いだしたのを皮切りに,66年には広く流星群とすい星の関係を解明して近代流星天文学の基礎を築いた。 スキャパレリは望遠鏡による惑星面観測の大家としても著名である。…

【楽園】より

…東洋の伝承でいえば,蓬萊(ほうらい),竜宮,補陀落(ふだらく)(補陀落渡海)などがこれにあたる。西洋の伝承では,古代ギリシア人が遠く太陽の沈む西方洋上に,祝福された死者の国ヘスペリアHesperia(西方の国)を想像し,とくに〈ヘスペリデスの園〉の伝説を生み出した。これは西の空に輝く宵の明星ヘスペロスHesperosの娘たち(ヘスペリデス)が,1匹の竜に助けられつつ黄金のリンゴを守る,常春(とこはる)の園のことである。…

※「ヘスペリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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