ヘクソカズラ(屁糞蔓)(読み)ヘクソカズラ(英語表記)Paederia scandens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘクソカズラ(屁糞蔓)」の意味・わかりやすい解説

ヘクソカズラ(屁糞蔓)
ヘクソカズラ
Paederia scandens

アカネ科のつる状多年草で,ヤイトバナ,サオトメバナともいう。アジア東部の温帯に広く分布し,日本全域の土手や藪などに普通に生じる。茎は左巻きで長く伸びる。葉は対生して葉柄があり,長さ4~10cmの楕円形で基部は心臓形,全体に多少毛がある。三角形にとがった小さな托葉がある。8~9月に,葉腋集散花序を出し,多数の小花をつける。花冠は白色,内面は紅紫色管状で長さ 1cmほどである。果実球形黄褐色に熟する。全草に悪臭がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android