プリンス・オラフ海岸(読み)ぷりんすおらふかいがん(英語表記)Prince Olav Coast

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プリンス・オラフ海岸」の意味・わかりやすい解説

プリンス・オラフ海岸
ぷりんすおらふかいがん
Prince Olav Coast

南極クイーン・モード・ランドの最東部にあたる東経40度から約45度にかけての海岸。この海岸の東はエンダービー・ランドに接し、西はプリンス・ハラルド海岸に接する。1930年1月ノルウェーのリーセル・ラルセンが空中偵察で発見し、同国の皇太子名を冠した。プリンス・ハラルド海岸との間に湾入するリュツォ・ホルム湾の東オングル島上に、日本隊の昭和基地がある。日本隊は1957年(昭和32)からこの海岸の露岩地域の調査を行い、地名をつけ、地形図地質図を発行している。ノルウェーは東経45度を東端として領土権を主張しており、ノルウェー語ではKronprins Olav Kystとつづられる。しかし東経44度30分付近には日本隊の調査した新南岩(しんなんいわ)、その東に新南氷河があり、アメリカはプリンス・オラフ海岸の東端を東経44度38分の新南氷河としている。

[楠 宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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