プラークリット

精選版 日本国語大辞典 「プラークリット」の意味・読み・例文・類語

プラークリット

〘名〙 (Prakrit 「自然な」「荒けずりな」を意味するprākṛta から) 中期インド語総称。標準的な雅語であるサンスクリットに対して、民間日常俗語。紀元前三世紀のアショカ王碑文などに残る。

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デジタル大辞泉 「プラークリット」の意味・読み・例文・類語

プラークリット(Prakrit)

プラークリット語

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「プラークリット」の解説

プラークリット
prāk&rsubring;ta[サンスクリット],paiya[プラークリット],Prakrit[英など]

南アジアの文化語であるサンスクリットに対し,民衆語としての中期インド・アーリヤ語の総称。アショーカ王碑文,パーリ語,初期ジャイナ教の聖典語のほか,1000年頃主としてジャイナ教徒に使われたアパブランシャなどがある。サンスクリットの戯曲では,女性や低カーストの登場人物言葉として用いられた。今日のインド・アーリヤ語の母胎となった。

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