日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
プラトーノフ(Sergey Fyodorovich Platonov)
ぷらとーのふ
Сергей Феёдорович Платонов/Sergey Fyodorovich Platonov
(1860―1933)
ロシアの中世史家。ウクライナのチェルニヒウで生まれる。ペテルブルグ大学を卒業。1899年より同大学教授。アカデミー会員(1920~1931)。研究の中心はロシアの動乱期にあり、主著は『16―17世紀モスクワ国家の動乱史概説』(1899)。そのほか、ゼムスキー・ソボール(全国会議)の研究などもある。彼の政治的見地は保守的であり、叙述は簡潔、正確であった。晩年サマラ(クイビシェフ)に追放されて、その地で死去。
[伊藤幸男]