プッシュ型支援(読み)プッシュガタシエン

デジタル大辞泉 「プッシュ型支援」の意味・読み・例文・類語

プッシュがた‐しえん〔‐シヱン〕【プッシュ型支援】

被災した自治体からの要請を待たずに、必要不可欠と見込まれる物資を調達し、被災地に緊急輸送する支援方法。→プル型支援

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「プッシュ型支援」の解説

プッシュ型支援

地震豪雨などの災害時に、被災地の自治体からの具体的な要請を待たずに食料や仮設トイレといった物資を緊急輸送する支援方法。2011年の東日本大震災で被災者に物資が十分に行き渡らなかった経験をふまえ、16年の熊本地震で初めて実施された。2018年の「平成30年7月豪雨」では、大きな被害が出た広島県、岡山県、愛媛県を中心に支援物資が届けられた。ただ、取り組みの強化が求められる一方、支援物資が被災者の要望と一致しないというミスマッチも起きている。同支援はあくまでも緊急時の混乱を乗り切るための応急措置であるため、早い段階で被災者の要望に応じた支援物資を供給する「プル型支援」に切り替えることが求められる。

(2018-7-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android