ブンデルカンド(英語表記)Bundelkhand

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブンデルカンド」の意味・わかりやすい解説

ブンデルカンド
Bundelkhand

インド中部,マディヤプラデーシュ州北部とウッタルプラデーシュ州南西部を占める地域。ビンディア山脈からガンジス川平原丘陵地を占め,ジャムナ川の多くの支流が深い谷を刻む。9世紀初めからラージプート王朝に統治され,ムガル帝国のもとでも独立性を保った。しかし,1792年までにマラータ同盟の地となり,1817年イギリス領となった。 57年にはインド大反乱に呼応して,ジャーンシを中心に大規模な反英闘争が起った。独立後,隣接するバゲールカンドとともに一州を形成,1956年の州再編成によりジャーンシ県はウッタルプラデーシュ州に,他はマディヤプラデーシュ州に属した。西ヒンディー語ブンデーリー方言を用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブンデルカンド」の意味・わかりやすい解説

ブンデルカンド
ぶんでるかんど
Bundelkhand

インド中部、ウッタル・プラデシュ州南部のジャムナ川の沖積平野と、マディヤ・プラデシュ州北部のビンジャ山脈北の丘陵地帯の総称。イギリスの植民地時代はナウゴンNowgongに政庁が置かれ、同一行政地区になっていた。小麦キビ豆類を産する農業地帯である。現在は鉄道結節点のあるジャーンシが中心地。

[林 正久]

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