ブロカ(読み)ぶろか(英語表記)Pierre Paul Broca

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブロカ」の意味・わかりやすい解説

ブロカ
ぶろか
Pierre Paul Broca
(1824―1880)

フランス人類学者。ブローカともいう。近代人類学の始祖の一人。博物学を研究していたが、たまたま古い寺院の墓地を改葬した際、人骨の研究に関与したことから人類学に興味をもつようになった。1859年、同好の学者19名を集めて「パリ人類学会」Société d'Anthropologie de Parisを創設したが、これは人類学関係の学会としては最古のものの一つである。主として混血の問題を研究し、人類集団の適応性や変異性が、他の動物に比較してきわめて高いことを明らかにした。

埴原和郎 2018年11月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android