ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレ」の意味・わかりやすい解説
ブレ
Boullée, Étienne-Louis
[没]1799.2.16. パリ
フランスの建築家。 J.ブロンデルの弟子。幾何学的な単純な形態を求めた新古典主義の代表者で,社会問題に興味をもち,地域計画や都市計画に関心を示した。 1762年より王立建築アカデミー会員。 J.シャルグラン,J.デュランなどナポレオン時代の優秀な建築家を養成し,パリのポン・ヌフのための彫刻の審査員になった。主作品にはパリのサン・ロック聖堂のカルバリ礼拝堂 (1763) ,パリのオテル・ブルノイ (72) などがあるが,むしろ革新的な建築理論で評価されており,ベルサイユ宮殿の改築計画 (80) や,国立図書館 (84) ,巨大な球形でできたニュートン記念堂 (85頃) (→球形建築 ) などの大規模な計画案で知られる。
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