ブレーカー(英語表記)breaker

翻訳|breaker

精選版 日本国語大辞典 「ブレーカー」の意味・読み・例文・類語

ブレーカー

〘名〙 (breaker) 異状電流回路に流れたとき、回路を遮断する装置遮断器
※永遠なる序章(1948)〈椎名麟三〉三「車は、〈略〉動かない。ブレーカーがとんだのだ」

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デジタル大辞泉 「ブレーカー」の意味・読み・例文・類語

ブレーカー(breaker)

ある量以上の電力を使ったり、異常電流が流れたりすると、回路を自動的に遮断する装置。遮断器。

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改訂新版 世界大百科事典 「ブレーカー」の意味・わかりやすい解説

ブレーカー
breaker

ふた付き陶磁製容器の中にヒューズを納めた安全器に代わって,屋内分岐線を保護するために使われる配線用遮断器一種を,ノーヒューズブレーカー,あるいは安全ブレーカーと呼び,これを略称してブレーカーという。また引込口に近いところに設置される開閉器で,電力会社と需要家との間の電力供給上の契約条件(アンペア契約)を実行する目的で,負荷電流が規定の値を超えたとき自動遮断する電流制限器も安全ブレーカー,あるいは単にブレーカーと呼ばれている。

 構造は接触部,開閉機構,バイメタルなどの引はずし装置・端子を,成形された絶縁物容器内に一体に組み込み,小型軽量に作られている。接触子には銀合金が用いられ,1万回の開閉試験にも耐えられる。開閉機構はリンク機構により取っ手を〈入〉に押していても過電流短絡電流が流れるとバイメタルが動作して遮断状態となり,手を離すと取っ手は〈切〉の位置に戻る。事故原因を除去してから〈入〉にすればブレーカーは導通状態を保ち再通電できる。

 一般需要家の負荷には電灯電熱電動機類,電子機器など多種類のものが含まれる。したがってブレーカーは電動機の始動電流白熱電球を点灯した際,瞬時に流れる過大電流(越流)などで誤動作しないよう時延動作特性を備えている。過負荷,短絡などの電流に対しての動作特性は表2のように定められている。
屋内配線
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百科事典マイペディア 「ブレーカー」の意味・わかりやすい解説

ブレーカー

サーキットブレーカーcircuit breakerの略。従量制電灯需要家の引込口に使用される電流制限器をいう。契約電流以上の電流が流れると,バイメタルや電磁石の作動により自動的に回路を遮断(しゃだん)する。ハンドルを戻すと再び通電できる。
→関連項目安全器ヒューズ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレーカー」の意味・わかりやすい解説

ブレーカー
Bräker, Ulrich

[生]1735.12.22. ネービス
[没]1798.9.11. ワットウィル
スイスの作家。貧しい農民の子として生れ,さまざまな職業を経験した。主著,自伝『トッケンブルクの哀れな男の生涯と本当の冒険』 Lebensgeschichte und natürliche Ebentheuer des Armen Mannes im Tockenburg (1789) 。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「ブレーカー」の解説

ブレーカー【breaker】

一定量以上の電力を使ったり、回路のショートなどで異常電流が流れたりしたときに、自動的に回路を遮断する装置。大型のものが変電所などで、小型のものが家庭などで用いられ、電気事故の発生を未然に防ぐ。◇「サーキットブレーカー(circuit breaker)」の略。

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リフォーム用語集 「ブレーカー」の解説

ブレーカー

建築内で使用する電力をコントロールする為の、配線用遮断器の事。過負荷や短絡などの要因で二次側の回路に異常な電流が流れたときに電路を開放し、一次側からの電源供給を遮断することにより負荷回路や電線を損傷から回避するために用いる装置。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブレーカー」の意味・わかりやすい解説

ブレーカー
ぶれーかー

遮断器

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世界大百科事典(旧版)内のブレーカーの言及

【屋内配線】より

…過負荷,短絡(ショート)の過電流による過熱で火災などを起こしたりすることを防ぐため,必要な個所に過電流遮断器を設ける。過電流遮断器は,昔はヒューズが主であったが,今日では配線用遮断器(ブレーカー,安全ブレーカーともいう)がふつうである。絶縁低下による漏電により火災や感電が生ずることを防ぐために,水気のある場所などの電気設備の露出された金属部分などには接地(アース)を施し,漏電遮断器を施設する。…

※「ブレーカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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