ブルーデージー(読み)ぶるーでーじー(英語表記)blue daisy

改訂新版 世界大百科事典 「ブルーデージー」の意味・わかりやすい解説

ブルー・デージー
blue daisy
blue marguerite
Felicia amelloides (DC.) Voss

南アフリカ原産の灌木状のキク科の常緑多年草で,一般には温室鉢物として栽培されている。和名ルリヒナギク。改良品種には,大輪の四倍体種や,淡黄色斑入りとなる斑入葉品種もある。よく分枝して茂り鉢植えでは高さ30cmぐらいとなる。葉は対生し,卵円形で粗毛がある。茎頂青色黄芯の径2~2.5cmの頭状花を咲かせる。花首が長い。花期はほぼ周年であるが,6~10月の間によく咲く。寒さには弱く,冬季は凍らせないよう温室などで保護する。一般には挿木繁殖をして仕立てる。日当りのよい所を好み,日を受けてよく咲く。斑入葉種は生育が遅い。実生繁殖もでき,春にまけば年内に開花を始める。高温多湿にやや弱い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブルーデージー」の意味・わかりやすい解説

ブルーデージー
ぶるーでーじー
blue daisy
[学] Felicia amelloides Voss
Agathaea coelestis Cass

キク科(APG分類:キク科)の半耐寒性常緑亜低木。別名をブルーマーガレットblue margueriteといい、和名はルリヒナギク。南アフリカ原産。高さ30~90センチメートル、葉は対生する。長い花柄上に淡青色の舌状花を開く。中心花は黄色で、清楚(せいそ)な愛らしさがある。春の鉢物として温室内で栽培し、矮化(わいか)剤で処理したものが販売され、人気をよんでいる。花期は長く、花壇に移し植え出すと、5月から秋まで咲き続ける。日当りのよい場所であればどこでもよく育つが、夏季に乾燥すると弱るので、定期的に灌水(かんすい)する。繁殖は春か秋に挿芽で行い、春挿しは秋、秋挿しは春に開花する。

[山口美智子 2022年4月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルーデージー」の意味・わかりやすい解説

ブルーデージー
Felicia amelloides; blue daisy; blue marguerite

ルリヒナギクともいう。キク科フェリシア (ルリヒナギク) 属の半低木状草本。青色の辺花と黄色い心花のさわやかな対比が好まれ,鉢植えで流通する。南アフリカ原産で,高さは 30cm~1m近くなる。葉は倒卵形で対生。長い柄の頂部に直径 3cm前後の頭状花をつける。日当りと水はけのよい環境を好む。比較的寒さに強く,3℃以上あれば越冬する。温室内では冬も咲き続ける。挿木で増殖できる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android