ブルンフェルシア

百科事典マイペディア 「ブルンフェルシア」の意味・わかりやすい解説

ブルンフェルシア

中・南米原産のナス科の一属で,約30種ある。常緑低木,または小高木。日本ではふつう数種が温室で観賞用に栽培されている。ブルンフェルシア・アウストラリス(ニオイバンマツリ)は葉が薄く,全体に小株。花は径約4cmで,初めは紫色,のち白色に変わり,かおりが高い。ブルンフェルシア・ユニフロラ(バンマツリ)はさらに小柄で枝も細く,花は径約2cmで,花色は紫〜白と変わるがかおりが弱い。オオバンマツリと呼ばれるのはブルンフェルシア・パウシフロラの園芸品種〈エキシミア〉で,葉は肉厚,漏斗(ろうと)状の花は先が5裂し,径5cm内外に平開,濃青紫色でかおり高いが,後に花色は白色に変わる。いずれもさし芽でふやす。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルンフェルシア」の意味・わかりやすい解説

ブルンフェルシア
Brunfelsia

ナス科バンマツリ属の属名で,中央・南アメリカ,西インドに約 30種が知られる。花が大きくて美しく,芳香がある種類も多く温室で観賞用として栽培される。いずれも常緑低木で葉は互生し,革質光沢がある。花は大きくて漏斗形,頂生の集散花序につき,萼は管状か鐘形,花弁も漏斗形で筒部の先が深く5裂する。アメリカバンマツリ B. americana,バンマツリ B. hopeanaニオイバンマツリなどがある。

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