ブルケルリア(読み)ぶるけるりあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブルケルリア」の意味・わかりやすい解説

ブルケルリア
ぶるけるりあ
[学] Burchellia

アカネ科(APG分類:アカネ科)の常緑小低木。バーチェリアともよぶ。南アフリカにカペンシスB. bubalina (L.f.) Sims.(B. capensis R.Br.)1種がある。温室栽培では高さ0.9~1.5メートル、自生地では2~3メートルになる。葉は先のとがった卵形で、剛毛が密生し、幅が広く、短い落葉性の托葉(たくよう)をもつ。3~5月、枝の先の葉腋(ようえき)に6~7個の花を頭状につける。花冠は長さ約2.5センチメートル、細長い筒形で濃緋(ひ)赤色。花托は軟毛で覆われる。肥沃(ひよく)な有機質の多い、軽い用土でよく育つ。繁殖挿木により、20℃前後の温室内で、清潔な砂床に半熟枝を挿す。

[植村猶行 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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