精選版 日本国語大辞典 「ブラッドリー」の意味・読み・例文・類語
ブラッドリー
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
イギリスの天文学者。貴族の息子としてグロースターシャーに生まれる。オックスフォードのベイリオル・カレッジに学び,1718年ローヤル・ソサエティ会員,21年オックスフォードのサビル教授,42年E.ハリーの死とともに後任としてグリニジ天文台長。フランス,プロイセン,ロシアなどのアカデミーの会員にも選ばれた。
ブラッドリーの仕事としてもっとも著名なのは1728年の星の光行差の発見である。地球の公転による年周視差の確認は18世紀天文学者の最大の問題だった。ブラッドリーは丹念な観測を積み重ね,恒星のわずかな位置のずれを発見した。しかしこれは年周視差として説明できる性質のものとは異なったずれであった。ブラッドリーは,これをいわゆる〈光行差〉として説明した。また恒星の視角の年周期のわずかな変化を観測して地軸の章動によってそれを説明した(1748)。
執筆者:村上 陽一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…このようなロマン主義批評はイギリスでは詩人批評家のS.T.コールリジによって先鞭をつけられるが,シェークスピアはヨーロッパとくにドイツにおいても偶像視されるようになる。ロマン主義批評は《シェークスピアの悲劇》(1904)の著者A.C.ブラッドリーによって集大成された。また,19世紀のシェークスピア批評は,W.ハズリットに代表されるいわゆる性格批評がその中心をなし,劇中人物の心理と行動原理が追究された。…
…ヘーゲル的立場は,工業化の進展に伴う社会問題の拡大と帝国主義の成立に伴う国際緊張の増大に伴って,国家権力の積極的意義が評価されはじめるとともに,ドイツ以外の国でも注目されるようになった。たとえば,イギリスでもT.H.グリーン,F.H.ブラッドリー,B.ボーザンケトらが,ヘーゲルの影響の下に,国家の倫理性を強調しつつ,国家が社会問題に積極的に介入することを正当化したのである。ヘーゲル的立場は,のちに著しくゆがめられた形で,ナチズムやファシズムの国家観に現れたが,しかしそこでは少なくともヘーゲル哲学の合理性は完全に排除され,国家一元論は著しく非合理的かつ神話的な形をとることになったといえよう。…
…しかし世紀末から再び生まれてきた〈精神〉を重視する立場が強くヘーゲルの影響を受けていたために〈新ヘーゲル学派〉と総称され,ファシズム期の終りまで影響を残した。イギリスのT.H.グリーン,F.H.ブラッドリーは,ヘーゲル以上に〈精神〉を超越的なものと解していたために,G.E.ムーアの経験主義の反発を招き,B.A.W.ラッセルの経験主義的原子論の成立を促す結果となった。イタリアのクローチェ,ジェンティーレは,ラブリオーラを経由して,人間の能動性の再評価を促して,マルクス主義に影響を与えた。…
…天体が黄道上にあれば光行差は長さ2kの線分上の往復運動になり,天体が黄緯βの位置にあれば光行差は半長軸k,半短軸ksinβの微小楕円になる。 1725年イギリスのJ.ブラッドリーは,ロンドン近郊のキューに設置した天頂セクターという長さ3.8mの特殊望遠鏡を使い,ロンドンの天頂を通過するりゅう座γ星の赤緯変化を精密観測して年周視差を発見しようとしたが,検出された結果は年周光行差であった(1728)。年周光行差の場合にはどの天体に対しても一律にk=20.″49であり,これを光行差定数というが,年周視差の場合には天体の距離に応じて,このずれの角度は異なり,もっとも近い星の場合でも視差p=0.″760という微小角で,ブラッドリーの測定精度では達しえなかった。…
…O.レーメルは1675年ごろ木星の衛星の食の開始時刻が周期的に変化することを見いだし,この変化は木星から地球まで光が伝わるのに要する時間が地球の公転によって異なるために生ずるとして,光速度約2.2×108m/sを見積もった。また,J.ブラッドリーは1725年ごろに地球の公転速度によって光の進入方向がわずかに傾く効果を用いて光速度を求めた。これら天文学的方法に対して地上の光学実験で光速度を測定した例の中では,1849年のA.フィゾーによる回転歯車を用いた測定(フィゾーの実験,3.13×108m/s)およびその翌年J.フーコーが行った回転鏡を利用した測定(2.98×108m/s)が有名である。…
…初代台長のJ.フラムスティードに次いで2代台長をつとめたE.ハリーは,1705年ハリーすい星が周期すい星であることを見つけ,また18年にはシリウス,アークトゥルスなどの位置とT.ブラーエの観測値との差が,恒星の固有運動によるものであることをつきとめた。3代台長J.ブラッドリーも,光行差や章動の発見者として著名である。グリニジ天文台の子午環を通る子午線が経度の基準になっていることからも,ここが位置天文学の大本山であったことがうかがえる。…
※「ブラッドリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
1/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
12/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新