ブニョロ王国(読み)ブニョロおうこく

世界大百科事典 第2版 「ブニョロ王国」の意味・わかりやすい解説

ブニョロおうこく【ブニョロ王国】

東アフリカ,ウガンダの北西部に1967年まで存在した王国伝承によると三つの王朝が交代したという。最初のテンベジ王朝はキタラ王国と呼ばれたが,その実在をまだ証明されていない神話時代のもので,創造主ルハンガがの4人の息子の末子カカマを王(ムカマ)とし,牧畜民ヒマと農耕民イルを支配するように命じたという。この王国には18人の王の名が残されている。第2の王朝は,伝説上では北方から来た皮膚の色が黒くなくの高い,バチュウェジと呼ばれる人々によってつくられたとされ,彼らは高度の技術をもっていたという。

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世界大百科事典内のブニョロ王国の言及

【ウガンダ】より

…大湖地方とよばれるこの土地には,15世紀ごろ北方よりナイル語系(ナイロート)の牛牧民が侵入を始め,バントゥー語系の農耕民を制圧して王国を形成した。そのなかでも最も強力であったのはブニョロ王国で,現在のウガンダの南半分の領域を支配した。またその周辺に,ブガンダ,ソガ,トロ,コーキなどの小王国も生まれ,西にはアンコーレ王国がブニョロ王国に対抗していた。…

※「ブニョロ王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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