出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…近年本のデザインは出版が消費化するにつれて大いに進歩した。読者の関心をひくために,限られたコストのなかで最大の効果をねらうブックデザイン(装丁)は,社内やフリーのブックデザイナーによって担当されている。
[販売,流通]
どれほどすぐれた思想も,読まれなければ伝えられたことにならない。…
…〈装幀〉という言葉が本来の意味を離れて,いわば誤用が定着してしまった原因の一つには,和装本の表紙づくりや裏打ちの仕事が,書画を表装する仕事と似通っていたこともあげられよう。書物の大部分が工場の機械によって大量生産される現代では,言葉に本来含まれていた〈製本〉に相当する意味は失われ,ブックデザインの同義語として用いられている。しかし〈装丁〉の定義は必ずしも明確ではなく,ジャケット(いわゆるカバー)デザインのみを指していわれる場合もあり,また〈趣味の装丁〉などのように〈手製本〉の意味で使われている事例もある。…
※「ブックデザイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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