フーバイ(英語表記)Hubay Jenő

改訂新版 世界大百科事典 「フーバイ」の意味・わかりやすい解説

フーバイ
Hubay Jenő
生没年:1858-1937

ハンガリーのバイオリン奏者,作曲家。ベルリンヨアヒム,パリでビュータン師事,1886年ブダペスト音楽院教授に就任する。独奏活動のかたわら四重奏団を組織した。門下からはシゲティなど一流の奏者を生み出している。作品にはオペラ交響曲のほか,多数のバイオリン小曲があり,ハンガリー民謡旋律が使われている。またバッハ,パガニーニなどの作品の校訂出版も行った。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フーバイ」の意味・わかりやすい解説

フーバイ
ふーばい
Hubay Jenö
(1858―1937)

ハンガリーのバイオリン奏者、作曲家。ブダペスト音楽院教授だった父に学んだのち、ベルリンでヨアヒムに師事。ブリュッセル音楽院教授を務めて帰国、父の後任としてブダペスト音楽院教授、のち院長。門下からシゲッティその他を出した。フーバイ弦楽四重奏団を主宰、作曲家としてはオペラやバイオリン協奏曲をはじめとして100曲以上の作品を残すなど、多面的な活動を行った。

[岩井宏之]

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