フローリング(英語表記)flooring

翻訳|flooring

精選版 日本国語大辞典 「フローリング」の意味・読み・例文・類語

フローリング

〘名〙 (flooring) 床に板を張ること。また、木質の床張り材。

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デジタル大辞泉 「フローリング」の意味・読み・例文・類語

フローリング(flooring)

木質系の床仕上げ材の総称。また、床を板張りにすること。
[類語]板敷き板張り板の間

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改訂新版 世界大百科事典 「フローリング」の意味・わかりやすい解説

フローリング
flooring

一般に素材(板),合板,パーティクルボード,その他の木質材料に表面加工,さねはぎ加工(はめ込んで横方向に連結させるために側面を凹凸加工すること)などの加工を施した床板の総称。フローリングのJASでは,単層フローリング,複合フローリングに大別されているが,さらに形状,表面加工の違いによりそれぞれ次のような製品がある。単層フローリングは積層されていない,構成層が一つのフローリングで,根太の上に張り込んで使える強度を有するフローリングボード(縁甲板なども含む),正方形のひき板,単板などの板を並べて床を形成するフローリングボード,ひき板,単板などの小片(最長辺が22.5cm以下)を多数並べて紙などを使用して組み合わせたモザイクパーケットがある。ナラ,ブナ,ヒノキ,アピトン材が多用される。複合フローリングは主として合板を基材(台板)として,その上に天然木化粧単板(突き板)または化粧印刷紙などをはり合わせたものである。後者では,通常合成樹脂で表面を処理する。最近では生活様式の洋風化に伴って意匠をこらした複合フローリングの生産量が伸びている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フローリング」の意味・わかりやすい解説

フローリング
flooring

床板。フローリング・ボード,フローリング・ブロック,パーケット・ブロックなどに分類される。一般に硬質の広葉樹材を用いる。 (1) フローリング・ボード 一枚板でひのき,けやきもあるが,なら,ぶな,ラワンなどが多く用いられ,厚さ約 1.5~2cm,幅約5~10cm,長さ2~6mで,表,裏を削り,側面をさねはぎ,木口面にしゃくり,裏面に浅いしゃくり溝をつくる。 (2) フローリング・ブロック 寄せ木板の一種。短冊形の,厚さ 1.5~2cmの板3~4枚を,接着剤または裏面に波釘を打って継ぎ合せ,23~30cm角としたもの。裏面を防水処理し,アスファルトセメントまたはモルタルと足金物などで床面に張込む。なら材をおもに使う。 (3) パーケット・ブロック 寄せ木張り用の板。材色または木目の異なる木片を,種々の模様に組合せたもの。床に接着剤で張って仕上げる。これら木質の床板はプラスチック石材,陶磁器床タイルなどに比べて耐火性,耐水性,耐腐性などで劣るが,断熱性にすぐれ,適度の弾力性があるため触感がよいこと,美しいことなどのため,古くから住宅,事務所,体育館などに広く使用されている。ほかに,コルクをタイル状にしたもの,ゴムや塩化ビニルをシート状にしたものなどがある。

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百科事典マイペディア 「フローリング」の意味・わかりやすい解説

フローリング

床張り,あるいは床張り用の床板のこと。一般には広葉樹の小幅板を用いる洋風のものをいうが,これより幅広の針葉樹の板を用いる和風仕上げも含めることがある。居室の間に高低差がない,ワンルーム式のマンションが増加した1980年代に人気を得て普及したが,集合住宅の場合,床の衝撃音が響き階下の騒音にもなった。現在では防音効果を考慮した床材も開発されている。

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リフォーム用語集 「フローリング」の解説

フローリング

木質系床仕上げ材の総称。厚さは12~18mm程度で、無垢材(むくざい)の他、薄くスライスした化粧用単板を合板などの上に貼ったものなどがある。裏面にクッション材を貼って遮音性を高めたものや、ダニやハウスダストによるアレルギー性疾患を抑える抗菌仕様のもの、床暖房用などがある。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「フローリング」の解説

フローリング【flooring】

木質系の床材。また、それを張った床。

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