フレデリック フォーサイス(英語表記)Frederick Forsyth

現代外国人名録2016 の解説

フレデリック フォーサイス
Frederick Forsyth

職業・肩書
作家,ジャーナリスト

国籍
英国

生年月日
1938年8月25日

出生地
ケント州アシュフォード

学歴
グラナダ大学

勲章褒章
CBE勲章

経歴
空軍パイロットなどを経て、1961年ロイター通信の海外特派員となり、’65年からBBC放送の記者・解説員に。のち報道規制に抗議して、退職。’68年にはフリーのルポライターとしてアフリカのビアフラに行き、「ビアフラ物語」(’69年)を発表、大きな反響を呼ぶ。’71年にドゴール暗殺をテーマに報道スタイルで描いた長編小説「ジャッカルの日」で作家デビュー、世界的なベストセラーとなり、米国で映画化された。またナチ党員の逃亡を描いた「オデッサ・ファイル」(’72年)のほか、「戦争の犬たち」(’74年)、「悪魔選択」(’79年)もベストセラーに。綿密な取材に裏付けされたストーリーには定評がある。ほかに「第四の核」(’84年)、「ネゴシエイター」(’88年)、マクレディ・シリーズ「騙し屋」、「売国奴の持参金」「戦争の犠牲者」「カリブ失楽園」「神の拳」など。’96年ロシアを舞台にしたスパイ小説「イコン」を最後に政治スリラーものの断筆を宣言。2000年ガストン・ルルー作「オペラ座怪人」の続編マンハッタンの怪人」が話題となる。同年9月英国ネット出版大手のオンライン・オリジナルズ社と新作のネット販売契約を結び、新作「クインテット」の内、「ザ・ベテラン」「ザ・ミラクル」の2作をネット公開する。2011年、20年以上にわたって英国秘密情報局(MI6)と情報交換などを通じて協力関係にあったことを公表した。来日多数。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 の解説

フレデリック フォーサイス
Frederic Forsyth


1938 -
英国の小説家。
ケント州アシュフォード生まれ。
空軍のパイロットを経て、ロイター通信社に入社、1968年にフリーのルポライターとして独立した。この間に「ビアフラ物語」(’69年)を発表している。’71年発表の「ジャッカルの日」で一躍有名になり、そのあと「オデッサ・ファイル」(’72年)、「戦争の犬たち」(’74年)でも成功し、いずれも映画化された。’79年の米ソ国際政治陰謀作品「悪魔の選択」は世界的ヒットとなった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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