フランスの政治制度(読み)フランスのせいじせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランスの政治制度」の意味・わかりやすい解説

フランスの政治制度
フランスのせいじせいど

今日のフランスの政治制度は 1958年10月に公布された憲法(→フランス憲法)に基づく第五共和政である。大統領制で,大統領と国民議会と呼ばれる下院議会が国の政治運営の中心であるが,大統領に強大な権限が与えられており,相対的に行政府の地位・権限が議会のそれを圧倒している。大統領は国民議会の解散,首相・閣僚の任免,大臣会議・国防会議の主宰,緊急時における非常大権行使などの権限を有しており,初め任期は 7年であったが 2000年に国民投票が行なわれ 5年に短縮された。議会は二院制(両院制)で上院元老院と下院の国民議会によって構成されている。上院は任期 9年で定数は変動しているが約 300である。上院議員は国民議会議員,県会議員,市町村会議員の代表者からなる選挙人団による間接選挙で選ばれる。下院議員は普通選挙によって国民によって選ばれ,任期 5年である。(→フランスの選挙制度

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