フラデツクラーロベー(英語表記)Hradec Králové

改訂新版 世界大百科事典 「フラデツクラーロベー」の意味・わかりやすい解説

フラデツ・クラーロベー
Hradec Králové

チェコ中部,東ボヘミア地方の中心都市。ドイツ名はケーニヒグレーツKöniggrätz。人口9万4694(2004)。ラベエルベ)川とオルリツェOrlice川の合流点に位置する。パルドビツェとともにボヘミア東部工業地区を形成し,写真材料などの化学・機械・楽器・家具・ビール・製材・ガラス工業などが盛ん。ボヘミアで最も古い町の一つで,10世紀にドナウ川東方の海を結ぶスラブ人の城砦都市として発達。1225年には国王都市となり,1653年には司教座がおかれた。1866年の普墺戦争ではこの町の北方で決定的な戦闘,いわゆる〈ケーニヒグレーツの戦〉が行われた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フラデツクラーロベー」の意味・わかりやすい解説

フラデツクラーロベー
Hradec Králové

ドイツ語ではケーニヒグレーツ Königgrätz。チェコ西部,チェヒ (ボヘミア) 地方東部の古都プラハの東約 100km,オルリツェ川がラベ (エルベ) 川に合流する地点に位置する。交通の要地に興った市場町起源で,現在は機械工業,繊維工業が行われ,特産陶磁器および楽器。ゴシック様式聖霊大聖堂,文化センター,劇場,天文台,ガラスおよび電機用セラミックス研究所などがある。人口9万 9889 (1991推計) 。

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