フラックスゲート磁力計(読み)ふらっくすげーとじりょくけい

世界大百科事典(旧版)内のフラックスゲート磁力計の言及

【磁束計】より

…磁束の大きさおよびその変化を測定する測定器。さぐりコイルと振動検流計,または検流計に類似した原理の磁束計を使った方法が用いられてきた。最近ではさぐりコイルを通過する磁束の変化によって,コイルに発生する電圧を,コンデンサーと抵抗と計測用増幅器よりなる積分器で積分し,出力電圧をアナログ表示,またはアナログ‐ディジタル変換器,電圧‐周波数変換器を用いてディジタル表示する磁束計が多く用いられる。このほか磁束変化によって発生する電圧を電圧計で表示する磁束計がある。…

【磁力計】より

…(2)には,コイルを地磁気中で回転させて生じる起電力を利用する磁気感応儀や,これに望遠鏡を組み合わせた地理院型磁力計があり,後者は地磁気3成分の測定に利用する。(3)は二重にコイルを巻いたパーマロイ合金の一次コイルに交流電流を通すときの二次コイルに発生する磁場に比例した電圧を測るもので,フラックスゲート磁力計という。この磁力計は,地磁気変化の詳細な観測や,岩石の自然残留磁気測定用のスピナー磁力計のセンサー部として,地球科学ではおおいに活躍した。…

※「フラックスゲート磁力計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」