フネドアラ(読み)ふねどあら(英語表記)Hunedoara

デジタル大辞泉 「フネドアラ」の意味・読み・例文・類語

フネドアラ(Hunedoara)

ルーマニア中西部の都市。西カルパチア山脈東麓に位置する。ローマ帝国時代に要塞が置かれ、中世交易軍事要地となった。周辺鉄鉱石石炭を産し、製鉄業中心地として発展。15世紀建造のコルビン城がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フネドアラ」の意味・わかりやすい解説

フネドアラ
ふねどあら
Hunedoara

ルーマニア西部、フネドアラ県の工業都市トランシルバニア南西部、西カルパティア山脈の南麓(なんろく)にある。人口7万1380(2002)。ローマ時代に要塞(ようさい)がつくられた。交通の要地で、13世紀以後、交易都市として栄えた。周辺には鉄鉱石や石炭が豊富で、19世紀末、溶鉱炉がつくられ、製鉄都市になった。鉄鋼業石炭化学、建築資材、木材加工などの工業が発達している。14世紀末のフネドアラ城、15世紀の教会が残る。

[佐々田誠之助]

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改訂新版 世界大百科事典 「フネドアラ」の意味・わかりやすい解説

フネドアラ
Hunedoara

ルーマニア,トランシルバニア台地の南西部,西カルパチ山脈のポイアナ・ルスカ山麓に位置する都市。人口8万4100(1980)。ローマ時代から要塞が造られたが,13世紀以後,交易都市として発展した。周辺には鉄鉱が豊富で,19世紀末に溶鉱炉が造られ,重要な製鉄都市になった。現在,鉄鋼コンビナートがあるほか,石炭化学,建築資材,木材加工などの工業が発達している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フネドアラ」の意味・わかりやすい解説

フネドアラ
Hunedoara

ルーマニア中西部,フネドアラ県の都市。ポイアナルースカ山地の東麓にある工業都市で,中世から通商路上の要地,軍事上の拠点として発展。現在は付近で採掘される鉄鉱と石炭を原料とした製鉄業の大中心地で,火力発電所,化学,建設資材,食品などの工場も立地する。第2次世界大戦後,郊外に大団地が建設された。中世の城跡がある。人口8万 1198 (1992推計) 。

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