日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
フォール(Edgar Faure)
ふぉーる
Edgar Faure
(1908―1988)
フランスの政治家。弁護士出身。第二次世界大戦中はドゴールの自由フランス運動に参加した。戦後は急進社会党に加入し下院議員(1946~1958)、上院議員(1959~1966)を務めた。第四共和政下で閣僚を歴任し二度首相を務め(1952、1955~1956)、とくに第二次内閣ではモロッコ、チュニジアの民族運動との和解に努めた。第五共和政下でふたたび閣僚を歴任し、その間1963年にはドゴール大統領の特使として中国を訪問し中国承認の道をつけた。1968年の五月革命後は文相としてフランスの高等教育の改革を主導し、大学の自治、学生参加などを実現した。1967年から1980年までふたたび下院議員を務め、1973年から1978年まで下院議長。
[平瀬徹也]