フォロロマーノ(読み)フォロロマーノ(英語表記)Foro Romano

デジタル大辞泉 「フォロロマーノ」の意味・読み・例文・類語

フォロ‐ロマーノ(Foro Romano)

イタリアの首都ローマの中心部にある古代ローマ時代の遺跡カンピドリオの丘パラティーノの丘の間に位置する。紀元前6世紀から紀元3世紀まで、古代ローマの政治・経済・商業の中心地として栄えた。元老院が置かれたクーリア、セベルス帝の凱旋門バシリカユリア(ユリウスバシリカ)、サトゥルヌス神殿ウェスタの神殿など、修復・再建されたものも含め多数の遺跡がある。1980年、「ローマ歴史地区、教皇領とサンパオロフォーリ‐レ‐ムーラ大聖堂」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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世界の観光地名がわかる事典 「フォロロマーノ」の解説

フォロロマーノ【フォロロマーノ】
Foro Romano

イタリアの首都ローマにある古代ローマ時代の遺跡。◇「フォロロマーノ」は英語の読みで、イタリア語は「フォルムロマヌム」になる。ローマの起源とされる7つの丘の中心、パラティーノの丘とカンピドリオの丘の中間にある東西約300m、南北約100mほどの広さのエリアで、聖なる道(ウィア・サクラ)に沿って、神殿、凱旋門、記念塔など、さまざまな規模の遺跡がある。ここは古代ローマ時代のローマの中心地区で、民会(コミティウム)や元老院の議場、宗教的な儀式を行う広場などがあった。ローマ帝国の東西分裂後、首都がイタリア北部のラヴェンナ(Ravenna)に移ると、しばしば異民族の略奪を受けるようになり、5世紀後半の西ローマ帝国滅亡後、廃墟となり埋もれてしまった。19世紀から本格的な発掘が行われるようになり、今日に至っている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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