フォアシュピール(読み)ふぉあしゅぴーる

世界大百科事典(旧版)内のフォアシュピールの言及

【序曲】より

…また,19世紀フランスのオペレッタでは,オペラのアリアの旋律をつなぎ合わせたポプリ形式の序曲も生まれている。W.R.ワーグナーは《ローエングリン》(1848)以後の楽劇において,序曲に代わり,各幕の前奏という意味で〈フォアシュピールVorspiel(前奏曲)〉の語を採用している。 そのほか,劇音楽や祝祭用,または演奏会目的でこの名をもつ作品が書かれており,ベートーベンの《エグモント》序曲,《命名祝日》序曲,メンデルスゾーンの《真夏の夜の夢》序曲,ブラームスの《大学祝典序曲》,チャイコフスキーの幻想的序曲《ロメオとジュリエット》,ドボルジャークの《謝肉祭》を含む序曲三部作が有名である。…

【前奏曲】より

…劇やオペラ,組曲などの冒頭におかれ,導入の役目をもつ器楽曲。英語,フランス語のプレリュード,ドイツ語のフォアシュピールVorspielの訳語。一定の形式はないが用途によって構成,規模が異なる。…

※「フォアシュピール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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