20世紀西洋人名事典 「フェルディナンド1世」の解説
フェルディナンド1世
Ferdinand Ⅰ
1861 - 1948
ブルガリアの政治家。
元・ブルガリア国王。
本名Maximilian Karl Leopold Maria。
祖父ルイ・フィリップは元・フランス国王。ロシアの反対を押し切って1887年ブルガリア公となる。1908年ブルガリアの独立を宣言。’12年第一次バルカン戦争に勝利したが、同盟国と領土処分に関して対立。’13年第二次バルカン戦争で敗北。第一次大戦参戦ではドイツ、オーストリア側に立った。’18年敗戦により退位。
フェルディナンド1世
Ferdinand Ⅰ
1865 - 1927
ルーマニアの軍人。
元・ルーマニア王,元・ルーマニア軍総司令官。
カロル1世の甥。1889年ルーマニアに招かれて皇太子となる。軍の近代化に努め、ルーマニア軍総司令官としてバルカン戦争に参加。1914年王位に就く。中央同盟側にブカレストが占領されると、抗戦をモルダビアに逃れて指揮。兵士の間の革命的気運を前線視察で気づき、’17年農地改革を約束した。「大ルーマニア」の夢が彼のもとで戦争末期に実現した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報