フェオドゥム(読み)ふぇおどぅむ

世界大百科事典(旧版)内のフェオドゥムの言及

【ベネフィキウム】より

…9,10世紀には,ベネフィキウムの授与は領主諸階層のあいだにも広く浸透していったが,これは同時に従臣の権利の強化を伴った(封土の世襲,自由処分権の獲得)。11,12世紀になると,法律文書では,封土を表す用語として一般にフェオドゥムfeodumが用いられるようになり,ベネフィキウムはしだいに姿を消してゆく。しかし,この頃からローマ・カトリック教会では,聖職禄を表示する言葉としてベネフィキウムが用いられるようになる。…

【封建制度】より

…この場合,最初は土地所有権が与えられていたが,8世紀半ばごろからは〈借地権〉を与えるのが原則的な形になった。この借地権の形で家士に与えられた土地を〈恩給地〉(ベネフィキウム,フェオドゥムfeodum,レーンLehen)と呼び,この制度を〈恩給制〉と呼ぶ。借地権設定の方法が用いられたのは,次の事情によった。…

※「フェオドゥム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」