世界大百科事典 第2版 「フィコビリン」の意味・わかりやすい解説
フィコビリン【phycobilin】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
藻類の色素タンパク質であるフィコビリタンパク質の色素部分の総称。ポルフィリン環が開環したテトラピロール化合物で、藍藻(らんそう)のフィコシアノビリン、紅藻のフィコエリスロビリンなどが知られている。いずれも光合成の補助色素として光のエネルギーの捕捉(ほそく)に重要な役割を果たしている。藻類の細胞内では、色素タンパク質の形でフィコビリゾームとよばれる球状の顆粒(かりゅう)中に存在する。
[吉田精一]
…(4)ポルフィリン系色素 ポルフィリン環をもつもので,ヘモグロビン,カタラーゼなどの酵素,クロロフィル(葉緑素)など重要なものが多い。(5)フィコビリン類 開環テトラピロールの構造をもつ藻類の色素。フィコエリトリン,フィコシアニンは,それぞれ紅色,藍色をもつ紅藻,ラン藻の光合成の補助色素として働く。…
…有性生殖は行わず,細胞分裂で増殖する。ラン藻素,紅藻素などのフィコビリンをもち,同化産物はデキストリン。約160属1400種。…
※「フィコビリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...