フィコシアノビリン

化学辞典 第2版 「フィコシアノビリン」の解説

フィコシアノビリン
フィコシアノビリン
phycocyanobilin

C33H38N4O6(586.68).Phormidium luridumなど青緑色海藻の光合成タンパク質であるフィコシアニンに含まれる青色色素.3位のdl-両異性体が知られているが,生体中ではこの環位置でタンパク質とチオエーテル結合しており,熱メタノールで開裂する.青緑色の固体+660°(クロロホルム).[CAS 20298-86-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフィコシアノビリンの言及

【フィコシアニン】より

…藻類に含まれる青色の色素タンパク質。金属を含まず,色素部分は胆汁色素と同じく開環テトラピロール構造をもつ化合物でフィコシアノビリンphycocyanobilinと呼ばれ,ペプチド結合でタンパク質に結合している。藻類の光合成系において光のエネルギーを吸収し,クロロフィルaに伝達する働きをしている。…

※「フィコシアノビリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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