フィアット[会社](読み)フィアット

百科事典マイペディア 「フィアット[会社]」の意味・わかりやすい解説

フィアット[会社]【フィアット】

イタリア最大の民間企業。1899年イタリア・トリノ自動車会社Societa Anonima Fabbrica Italiana Automobili Torinoとして設立。1906年現社名に変更。乗用車はじめ各車種を手がけ,1968年アウトビアンキ社を,1969年ランチア社とフェラーリ社を買収。さらに1986年アルファ・ロメオ社を買収し,1987年アルファ・ランチア社を設立。乗用車には〈フィアット〉〈ランチア〉〈アルファ・ロメオ〉〈マセラティ〉〈フェラーリ〉ブランドをもち,航空機,鉄道車両,農機,建機,各種機械も製造。その他化学,保険など幅広く事業を展開。しかし,1990年代後半に多角化戦略は失敗し,その後再建のためのグループの再構成とリストラ,外部提携を進め,2000年代前半に再建を果たした。2009年1月,経営再建中のクライスラーの株式を取得。本社トリノ。2011年12月期売上高595億ユーロ。
→関連項目イタリアジウジアーロ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android