ファン・デ・フェルデ(読み)ファンデフェルデ

百科事典マイペディア 「ファン・デ・フェルデ」の意味・わかりやすい解説

ファン・デ・フェルデ

オランダ婦人科医,性研究家。バン・デ・ベルデとも表記。オランダ北部レーワルデン生れ。1913年からアムステルダム近郊ハールレムで婦人科病院長を務め,1918年からチューリヒで婦人科病院の代理院長になった。古い性道徳に縛られて結婚生活に問題を抱えている患者を治療するかたわら,結婚の生理学的・心理学的研究を行い,《完全なる結婚――その生理と技巧の研究》(1926年)をはじめ,《結婚生活における嫌悪》《結婚生活におけるエロス》《結婚における妊娠とその望ましい影響》などを著した。《完全なる結婚》は各国語に翻訳され,日本でも1930年に抄訳本が出されたが発禁処分になる。1946年全訳本が出版され,タブー視されがちだった夫婦の性生活の重要性を説いたものとして広範な読者を得た。その後同種の性科学書が相次いで出版された。

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