ファロ(読み)ふぁろ(英語表記)Faro

デジタル大辞泉 「ファロ」の意味・読み・例文・類語

ファロ(Faro)

ポルトガル南部の港湾都市。アルガルベ地方の中心地であり、国際的な観光保養地としても知られる。13世紀、ポルトガル王アフォンソ3世が最後までイスラム勢力の支配下にあった同地奪還。旧市街入口の門アルコ‐ダ‐ビラファロ大聖堂などの歴史的建造物がある。170平方キロメートルもの干潟が広がるリアフォルモサ自然公園に隣接する。ファーロ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファロ」の意味・わかりやすい解説

ファロ
ふぁろ
Faro

ポルトガル南部、アルガルベ県の県都、港湾都市。人口4万0355(2001)。同国最南端、サンタ・マリア岬近くの砂州地帯にある。レコンキスタ国土回復戦争)時代にはイスラム勢力最後の橋頭堡(きょうとうほ)になったが、1249年アフォンソ3世Afonso Ⅲ(1210―1279、在位1248~1279)により奪回された。1722年、1755年の地震被害を受けたが、修復されたルネサンス様式大聖堂が残る。温暖な気候と自然に恵まれ、国際的な観光地となっている。

田辺 裕・柴田匡平]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファロ」の意味・わかりやすい解説

ファロ
Faro

ポルトガル南部,ファロ県の県都。サンタマリア岬近くの大西洋岸にのぞむ,国内最南端の港湾都市。8世紀初期から 1249年まで,ムーア人支配がポルトガル内では最も長期間続いた。魚類ワイン果実などを輸出する。気候が温暖なうえに,美しい海浜,ムーア時代の面影を残す町並みなどに恵まれ,観光地として有名。エンリケ航海王子の時代には,多くの探検家がファロ近くの港から出帆した。人口3万 1966 (1991推計) 。

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