ファゴソーム

デジタル大辞泉 「ファゴソーム」の意味・読み・例文・類語

ファゴソーム(Phagosome)

細胞食作用によって細胞内に吸収された物質のまわりに形成される小胞食胞

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファゴソーム」の意味・わかりやすい解説

ファゴソーム
phagosome

細胞の食作用によって形成される液胞をいう。広義リソソームに属するとされており,電子顕微鏡的には 1層の限界膜に囲まれている。

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栄養・生化学辞典 「ファゴソーム」の解説

ファゴソーム

 食胞,貪食胞ともいう.ファゴサイトーシスによって形成される細胞内の小胞.その後一次リソソームと融合して取り込まれた物質は分解される.

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世界大百科事典(旧版)内のファゴソームの言及

【リソソーム】より

…リソソーム内に含まれる酵素は,酸性ホスファターゼ,リボヌクレアーゼ,デオキシリボヌクレアーゼ,カテプシン,アリールスルファターゼ,β‐グルクロニダーゼなど25種以上知られており,その大部分の最適pHは酸性域である。生体物質のおもなもの,タンパク質,核酸,多糖類,脂質を順序よく分解し小分子にする能力があり,細胞外からは食作用によってファゴソームphagosomeを取り込んだ物質を分解し,細胞自身の一部であるときは膜で取り囲んでオートファゴソームautophagosome(自食胞)になって分解する働きをもつ。リソソームは,形態と機能の上から,一次リソソームと二次リソソームに大別できる。…

※「ファゴソーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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