ピーナッツ・カシューナッツ(読み)ぴーなっつかしゅーなっつ

食の医学館 の解説

ぴーなっつかしゅーなっつ【ピーナッツ・カシューナッツ】

《栄養と働き&調理のポイント》


 ピーナッツは、落花生(らっかせい)、南京豆(なんきんまめ)とも呼ばれ、わが国では千葉県が主要産地として知られています。
○栄養成分としての働き
 ピーナッツに含まれている脂質は、一価の不飽和脂肪酸のオレイン酸が豊富なので、コレステロールを減らし、動脈硬化予防に適しています。また、ビタミンEも多く、血行をよくする働きもあります。
 ビタミンB群の1つであるコリンレシチンを含み、物忘れや記憶力の低下を予防するのにも有効です。豊富なビタミンEは老化を防ぎ、美肌づくりに役立ちます。
 肝臓の働きを助けるメチオニン二日酔いを防ぐナイアシンを含むので、酒のつまみに最適といえます。
 ピーナッツの茶色の薄皮にはリグニン類が含まれているので、ビタミンEの多いピーナッツの実といっしょに食べると抗酸化力が増します。
 カシューナッツには、ピーナッツにはおよびませんが、他の種実類のなかでもビタミンB1が豊富。疲労回復、食欲不振などに有効です。また、アミノ酸組成のすぐれたたんぱく質を多く含んでいるので、日ごろから疲れやすいという人に適しています。
 ピーナッツもカシューナッツも高カロリーなので、食べすぎには注意が必要です。

出典 小学館食の医学館について 情報

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