ピント(Frei Heitor Pinto)(読み)ぴんと(英語表記)Frei Heitor Pinto

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ピント(Frei Heitor Pinto)
ぴんと
Frei Heitor Pinto
(1528?―1584?)

ポルトガル神学者文学者。サン・ジェロニモ派の僧で、1576年コインブラ大学で聖書学講座を担当した。1580年スペイン支配に反抗したかどでスペインに追放。その著『キリスト教的生活のイメージ』(1563~1572)は2部に分かれ、プラトン風の対話形式をとり、11の対話集からなる。1500年代の神秘主義散文の記念碑的作品である。

[濱口乃二雄 2017年12月12日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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