ピソフルギ(英語表記)Lucius Calpurnius Piso Frugi

改訂新版 世界大百科事典 「ピソフルギ」の意味・わかりやすい解説

ピソ・フルギ
Lucius Calpurnius Piso Frugi

前2世紀のローマの政治家,年代記作家。生没年不詳。前149年護民官として暴利取締法を制定し,前133年執政官(コンスル),前120年監察官(ケンソル)を歴任した。彼の著した《年代記》7巻はローマの起源から彼が生存した時代の前146年までの歴史を,伝承の合理的解釈古来美徳と現在の悪徳との対比を含んだ平明な文体で記し,キケロ,リウィウスなどに評価されたが,断片しか現存していない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android