ビーダ(読み)びーだ(英語表記)Marco Girolamo Vida

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビーダ」の意味・わかりやすい解説

ビーダ
びーだ
Marco Girolamo Vida
(1485―1566)

イタリアの人文主義者、詩人ローマ教会高僧。教皇レオ10世やクレメンス7世に重用され、後にトレント公会議に出席した。著作には近代最初の体系的詩論De Arte Poetica』(1527)やキリスト生涯をたたえた詩『Christias』(1535)などがある。詩は日常の言語とは異なることを説き、詩人としては荘重で優雅な内容に簡明な文体表現を与え、当時もっとも有名なラテン詩人であった。

[浜下昌宏 2017年12月12日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビーダ」の意味・わかりやすい解説

ビーダ
Vida, Marco Girolamo

[生]1485. クレモナ
[没]1566.9.27. アルバ
イタリアの人文主義者。マントバ神学を修め,古典に親しみ,1510年ローマにおもむき,レオーネ 10世の宮廷文名を高めた。のちにアルバの司教となり,同地に 33年間とどまった。主著は『詩の技法』 Arte poetica (3巻,1525) 。

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