ビヒクル

精選版 日本国語大辞典 「ビヒクル」の意味・読み・例文・類語

ビヒクル

〘名〙 (vehicle) 顔料を含む塗料の、顔料以外の液状成分。顔料を分散させ塗膜をつくるはたらきをもつ。油性ペイントにおけるボイル油など。展色剤

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デジタル大辞泉 「ビヒクル」の意味・読み・例文・類語

ビヒクル(vehicle)

《「ビークル」とも》展色剤

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化学辞典 第2版 「ビヒクル」の解説

ビヒクル
ビヒクル
vehicle

絵の具インキなどの顔料(媒質)を分散させる媒体(一般に樹脂溶剤混合物)で,展色剤ともいう.ビヒクルの役割として,顔料を分散させ,流展性を与え,印刷物に顔料を密着させる機能が必要である.凸版印刷用のインキにはあまに油が,また,油ペイントにおけるボイル油,エナメルにおけるスタンド油などが,ビヒクルとして使用されている.顔料の色彩調整はビヒクルの選択に大きく依存する.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビヒクル」の意味・わかりやすい解説

ビヒクル
vehicle

ベヒクル,展色剤ともいう。顔料を分散させる液状成分で,塗膜要素と溶剤から成る。乾性油,合成樹脂溶剤,樹脂エマルジョン,合成ラテックスなど多種類のものが使用されているが,なめらかで均一な塗膜を得るためには適度な流動性と揮発性とをそなえたものであることが必要である。

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改訂新版 世界大百科事典 「ビヒクル」の意味・わかりやすい解説

ビヒクル
vehicle

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世界大百科事典(旧版)内のビヒクルの言及

【展色剤】より

…ビヒクルともいう。印刷インキ,塗料,絵具など着色剤の主成分の一つで,顔料などの色剤を展(の)べる材料。…

※「ビヒクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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