ビッグ・バンド・ジャズ(読み)ビッグバンドジャズ

百科事典マイペディア 「ビッグ・バンド・ジャズ」の意味・わかりやすい解説

ビッグ・バンド・ジャズ

ジャズの演奏形態のひとつで,メンバーが15〜20名くらいの大編成の楽団を指す。サックスクラリネットに代表される〈リード〉,トランペットトロンボーンの〈ブラス〉,ドラムやベース,ピアノなどの〈リズム〉の三つのセクションから構成される。1930年代から1940年代にかけて活躍した,エリントンベーシーなどの楽団が有名。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビッグ・バンド・ジャズ」の意味・わかりやすい解説

ビッグ・バンド・ジャズ
big band jazz

小編成のコンボ楽団に対する大編成の楽団によるジャズ演奏。ジャズは初め小編成の即興演奏を主とする楽団が多かったが,1930~40年代のアメリカ譜面を使用する 10人以上の大編成の形式が盛んになった。

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世界大百科事典(旧版)内のビッグ・バンド・ジャズの言及

【ジャズ】より

…そのなかでベニー・グッドマンは,大不況からようやく上向きに転じた35年,ラジオとレコードを通じて〈スウィング・ブーム〉をまきおこした。演奏そのものはアームストロングが在籍した黒人バンドを率いていたフレッチャー・ヘンダーソンJ.Fletcher Henderson(1897‐1952)の編曲をゆずりうけ,白人的なサウンドで演奏したビッグ・バンド・ジャズであったが,彼はジャズという言葉を避け,〈スウィング・ミュージックswing music〉と呼んだ。景気が回復へ向かうなかで,人びとはこれを健康で明朗な,いわば世直し音楽として受け取ったのである。…

※「ビッグ・バンド・ジャズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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