ビタミンB6剤(読み)ビタミンビーロクザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「ビタミンB6剤」の解説

ビタミンB6剤

製品名
《ビタミンB2・B6配合剤》
ビフロキシン(ゾンネボード製薬)
《ピリドキサールリン酸エステル水和物製剤》
アデロキザール(ゾンネボード製薬)
ピドキサール(太陽ファルマ)
ピリドキサール岩城製薬、コーアイセイ、鶴原製薬、日医工、日本ジェネリック)
リボビックス(鶴原製薬、日本ジェネリック)
リン酸ピリドキサール(小林化工)
《ピリドキシン塩酸塩製剤》
アデロキシン(ゾンネボード製薬)
ビタミンB6(富士製薬工業、丸石製薬)
ピリドキシン塩酸塩(丸石製薬)

 ビタミンB6の補給剤です。ビタミンB6は、おもにアミノ酸などの代謝、蛋白質たんぱくしつ、脂肪の生成に関係するビタミンで、レバー穀類、肉、バナナ、じゃがいもなどに多く含まれます。ビタミンB6剤は、食物からビタミンB6を十分に摂取できない状態の人(消耗性しょうもうせい疾患妊産婦授乳婦著しく体力を消耗する作業を行う人など)の補給に使用されます。


 また、ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血など)の治療、ビタミンB6が欠乏しておこる口角炎口唇炎口内炎舌炎急性慢性の湿疹しっしん脂漏性しろうせい皮膚炎アトピー性皮膚炎にきび末梢神経炎けいれん発作、皮膚・胃・神経などに障害をおこすペラグラ放射線障害などの治療に使われます。


ピリドキシン塩酸塩製剤ピリドキサールリン酸エステル水和物製剤では、過敏症状(発疹ほっしんなどのアレルギー症状)や光線過敏症、横紋筋融解症(新生児や乳幼児に大量に用いた場合)がおこることがあります。


 ビタミンB2・B6配合剤では、末梢神経障害がおこることがあります。


 このような症状がおこったら、使用を止め、すぐ医師に相談してください。


ピリドキシン塩酸塩製剤ピリドキサールリン酸エステル水和物製剤では、肝機能異常、腹部膨満感、下痢吐き気嘔吐、食欲不振などがおこることがあります。このような症状がおこったら、医師に相談してください。


錠剤や散剤で、食後服用が原則です。指示された量より多く飲むと、手足のしびれなどの神経障害がおこることがあります。


 1日の使用回数と使用時間・1回の使用量については医師の指示をきちんと守り、かってに中止増量・減量しないでください。


②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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