ビスコンティ[家](読み)ビスコンティ

百科事典マイペディア 「ビスコンティ[家]」の意味・わかりやすい解説

ビスコンティ[家]【ビスコンティ】

13―15世紀,北イタリアのミラノを中心に栄えた名門ギベリン皇帝派)。12世紀中ごろ〈副伯vis-conte〉の称号を得,世襲化した。オットーネ〔1207-1295〕はミラノ大司教,1277年以後同市長。マッテオ〔1255-1322〕の代に神聖ローマ皇帝ハインリヒ7世の代官。1395年ジャン・ガレアッツォ〔1351?-1402?〕がミラノ公国を建ててイタリア統一王国の樹立をめざしたが挫折。彼はミラノ大聖堂を造営し芸術を保護した。1447年フィリッポ・マリアの死で男系が絶え,ミラノ公国の支配権はスフォルツァ家に移った。
→関連項目ビスコンティミラノ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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