ヒ・さかん・いかる(漢字)

普及版 字通 の解説


18画

(異体字)
24画

[字音]
[字訓] さかん・いかる

[説文解字]

[字形] 会意
正字はに作り、三(ぐん)に従う。は怒る目を示す象形の字と思われる。〔説文〕十下に「壯大なるなり。三大と三目とに從ふ。二目を(けん)と爲し、三目をと爲す。大なるなり。一に曰く、るなり。讀みて易の羲(ふくぎ)氏の(ごと)くす」とあって、の音を用いるとする。〔詩、大雅、〕「、中國に(いか)る」の〔毛伝〕に「はずして怒るをと曰ふ」とあり、他には晋の左思の〔魏都の賦〕に「姦回、に贔(おこ)る」と寇乱の起こる意とする。また宋の呉の〔浮丘仙の賦〕に「偃蹇(えんけん)として驕る屓(ひき)して怒る」とあって、屓とは怒るさまをいう。字はまた贔屓に作り、国語では「ひいき」の意とする。

[訓義]
1. さかん、さかんで大きい。
2. せまる、いかる、そむく。

[古辞書の訓]
名義抄 ひて懸々たり/贔屓 ―トチカラオコシス 〔立〕 サカル・セムナカリ・イカル・エハス/贔 ツブヤク・イタル・シノグ・コロメク・チカラオコシ

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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