ヒワ
ひわ / 鶸
finch
鳥綱スズメ目アトリ科ヒワ亜科に属する鳥の総称。また狭義には、マヒワ、まれにカワラヒワの略称としても用いる。英語のフィンチfinchは、以前はヒワ亜科に似た穀食型の嘴(くちばし)をもつ小鳥、すなわちアトリ科、ホオジロ科、カエデチョウ科およびハタオリドリ科の総称として用いられ、現在も英名に残っている種が多い。ヒワ亜科Carduelinaeには約120種があり、ユーラシア、アフリカ、南北アメリカに広く分布し、日本でもベニマシコ、ギンザンマシコ、イスカ、シメ、ウソ、マヒワ、ベニヒワなど16種が記録されている。いずれも穀食型の短く太い嘴をもち、樹木や草の種子をおもに食べる。一般に雌雄異色で、雄は赤色または黄色の羽色をもつ種が多く、日本の伝統色である鶸(ひわ)色は、マヒワの雄の緑黄色に由来する。
[竹下信雄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ヒワ
finchs
スズメ目アトリ科などの種子食で,嘴の太くがっしりした小鳥の総称。アトリ科だけでも 200種を上回る。全長 10~24cm。羽色は緑黄色のものと淡紅色のものが多く,一般に背には縦斑がある。嘴は短く,円錐形をしている。森林や疎林にすみ,草や木の種子のほか昆虫類なども食べる。おもにユーラシア大陸,北アフリカ,南アメリカ,北アメリカに分布しており,カナリア属,カワラヒワ属,マヒワ属,ハギマシコ属,イスカ属,ウソ属など多くの属の鳥が含まれる。日本に分布する鳥も多い。代表的な種としてゴシキヒワ,オウゴンヒワ Spinus tristis,ショウジョウヒワ S. cucullata,マヒワなどがある。日本にはカワラヒワ,ベニヒワ,マヒワなどが分布する。
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ヒワ
アトリ科の鳥の一部の総称。日本ではマヒワ,カワラヒワ,ベニヒワ,コベニヒワの4種が見られる。いずれも小型の鳥。
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デジタル大辞泉
「ヒワ」の意味・読み・例文・類語
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