世界大百科事典 第2版 「ヒロハシサギ(広嘴鷺)」の意味・わかりやすい解説 ヒロハシサギ【ヒロハシサギ(広嘴鷺) boat‐billed heron】 コウノトリ目サギ科の鳥。全長約50cm。一見ゴイサギに似ているが,大きく幅の広いくちばしが特徴。額,顔,くびは白く,頭上,冠羽,後頸(こうけい)は黒い。背以下の背面は灰色,胸以下の下面は栗色で,わきは黒色である。幼鳥は赤褐色に富む。メキシコからアルゼンチン北部まで分布し,川岸や潟湖のよく茂ったマングローブ林などにすんでいる。習性は夜行性で,昼間はふつう休み,夕方出て,湿地や水辺で餌をあさる。食物は主として小エビ,小魚,水生昆虫である。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報