日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ヒルデブラント(Johann Lukas von Hildebrandt)
ひるでぶらんと
Johann Lukas von Hildebrandt
(1668―1745)
オーストリアの建築家。ジェノバに生まれ、イタリアの建築家フォンタナについて学んだ。1701年以降は主としてウィーンで、フィッシャー・フォン・エルラハとともにバロック建築の代表者として活躍した。作風は華麗で軽快な装飾性を特色とし、ロココ様式の到来を予感させる。ウィーンで死去。おもな作品に、ウィーンのシェーンブルン宮(1706)、ダウン・キンスキー宮(1713~16)、ベルベデーレ宮(1714~24)、ザルツブルクのミラベル城改築などがある。
[野村太郎]