パーマネント・ウェーブ(読み)パーマネントウェーブ

百科事典マイペディア 「パーマネント・ウェーブ」の意味・わかりやすい解説

パーマネント・ウェーブ

略してパーマ頭髪に耐久的(数ヵ月保つ)ウェーブを施す方法。毛髪ロッド(棒)に巻きつけ,アルカリ性薬液で処理してウェーブをつける。1905年ドイツ人ネスラーにより英国で〈ネスレ・パーマネント・ウェーブ〉という看板が出されたが当時のパーマはホウ砂と,加熱したアイロンを使うもので時間とお金がかかった。パーマ機によるパーマは日本では1930年代初めに一般に広まった。太平洋戦争中は敵性語の使用が禁止されパーマに代わって〈電髪〉と呼ばれた。コールド・パーマネント・ウェーブ法は機械を用いず,加熱せずに行うもので,第1液(還元剤)でウェーブの原形をつくり,第2液(酸化剤)で定着させる方法で現在最も一般的。
→関連項目髪形美容師ヘアドライヤー

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パーマネント・ウェーブ」の意味・わかりやすい解説

パーマネント・ウェーブ
permanent wave

熱や化学薬品作用によって頭髪に耐久的ウェーブをつくる方法。日本では通常パーマと略称される。 1905年 C.ネスラーによってロンドンで発表されたのが最初。これは熱によってウェーブをつくる方法であったが,のちさまざまな改良がなされ,電気パーマ機を用いてアルカリ薬液と蒸気熱でウェーブをつくるミシン・ウェーブ法や,機械を用いずクリップの上から加熱してウェーブをつくるプリヒート・ウェーブ法などが発明された。さらに加熱せずにウェーブをつくるコールド・ウェーブの方法が開発され,これはウェーブの原型をつくるアルカリ薬液と,それを定着させる酸性薬液を用いるもので,安全で簡便なため現在広く普及している。

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