パーソンズ(3rd Earl of Rosse, William Parsons)(読み)ぱーそんず(英語表記)3rd Earl of Rosse, William Parsons

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

パーソンズ(3rd Earl of Rosse, William Parsons)
ぱーそんず
3rd Earl of Rosse, William Parsons
(1800―1867)

イギリスの天文学者星雲観測の第一人者貴族の子としてヨークに生まれる。ダブリン大学を経て、1822年オックスフォード大学を卒業。下院議員、上院議員として政治的に活躍したが、本来天体観測に関心が強く、1839年に口径約90センチメートル、1842年にその2倍の大反射金属鏡を自作し、1845年から微光天体、とくにJ・ハーシェルが作成した星雲表にある天体の探査に精進した。1850年14個の渦状星雲を確認し、その構造が回転運動によって生じたことを証明しようと努めた。かに星雲、ふくろう星雲亜鈴星雲など形状の明らかな星雲の名称は彼の命名による。1848年王立協会会長に就任

[島村福太郎]

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