日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
パークス(Alexander Parkes)
ぱーくす
Alexander Parkes
(1813―1890)
イギリスの化学者、発明家。バーミンガムの生まれ。同地の金属加工業に勤め、1841年、美術品のような繊細なものの銀めっきの改良に関する発明で最初の特許をとり、最終的にはこの分野で50余りの特許をとった。鉛の脱銀法(1850)や非鉄金属の合金に関する発明でも知られる。
彼はゴムやプラスチックの分野でも業績をあげた。まずゴムやニトロセルロースの耐水性に注目し、1846年にはゴムの常温加硫法を開発、工業化したが、これは薄いゴム製品の生産に重要であった。1855年には、アメリカのJ・W・ハイアットに先駆けてセルロイドの製法を発明し、特許を得た。
[山崎俊雄]
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