パワー(英語表記)power

翻訳|power

デジタル大辞泉 「パワー」の意味・読み・例文・類語

パワー(power)

力。能力。体力。「パンチパワーがない」「パワーのみなぎっている人」
権力。支配力軍事力。「バランス‐オブ‐パワー
政治や社会を動かす集団の力。勢力。「住民パワー
原動機などの馬力。動力。仕事率。「パワーのあるエンジン」
[類語]エネルギー原動力活力体力精力動力馬力引力万有引力斥力重力無重力無重量揚力浮力動力推力惰力弾力表面張力向心力求心力遠心力水力火力風力原子力電力磁力

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精選版 日本国語大辞典 「パワー」の意味・読み・例文・類語

パワー

〘名〙 (power)
① 人や機械が有する、物を動かす力。腕力、馬力など。〔外来語辞典(1914)〕
※半チョッパリ(1971)〈李恢成〉一「プロ・レスラーなみの腕力(パワー)を」
② 集団をつくることによって社会に及ぼす力。また、権力。「ウーマン‐パワー」「パワー‐エリート」 〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕
③ 武力。軍事力。
④ 数学で、羃(べき)累乗(るいじょう)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パワー」の意味・わかりやすい解説

パワー
Power, Tyrone (Edmund)

[生]1914.5.5. アメリカ合衆国,オハイオ,シンシナティ
[没]1958.11.15. スペイン,マドリード
アメリカ合衆国の俳優。冒険物アクション映画で活躍した。アイルランドで人気の俳優兼コメディアンだった曾祖父タイロン・パワー(1795~1841)の名前を譲り受けた。父のフレデリック・タイロン(1869~1931)はハリウッド映画にも出演した舞台役者。数年間シェークスピア作品劇団の巡業に参加したり映画で端役を得たりしたあと,1935年に『ロミオとジュリエット』Romeo and Julietでブロードウェーでのデビューを果たした。映画界では『勝鬨』Lloyd's of London(1936)に出演して初めて成功を収め,その後は立て続けに主役に抜擢され,『世紀の楽団』Alexander's Ragtime Band(1938),『シカゴ』In Old Chicago(1938),『地獄への道』Jesse James(1939),『血と砂』Blood and Sand(1941)など,さまざまなヒット作を世に出した。第2次世界大戦中はアメリカ軍海兵隊に所属し,戦後映画界に復帰して『剃刀の刃』The Razor's Edge(1946),『愛情物語』The Eddie Duchin Story(1956),『情婦』Witness for the Prosecution(1957)などに出演。スペインでロケ撮影中に急死した。映画出演の合間に舞台でも活躍し,『ジョン・ブラウンの遺骸』John Brown's Body(1952),『メトセラへ帰れ』Back to Methuselah(1958)などで秀逸な演技を披露した。

パワー
Power, Eileen Edna le Poer

[生]1889.1.9. チェシャー
[没]1940.8.8. ロンドン
イギリスの女流経済史学者。ケンブリッジ大学卒業後,1924~31年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス助教授,31年同教授となり,37年同校での共同研究者 M.ポスタンと結婚。イギリス中世経済史に多大の成果をあげた。主著『中世に生きる人々』 Medieval People (1924) ,『イギリス中世羊毛貿易』 The Wool Trade in English Medieval History (41) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パワー」の意味・わかりやすい解説

パワー
ぱわー
Eileen Power
(1889―1940)

イギリスの経済史学者。イングランド北西部チェシャー県に生まれ、ケンブリッジ大学のガートン・カレッジで歴史を学ぶ。1921年ロンドン大学政治経済学部講師となり、同僚であったR・H・トーニーから深い影響を受け、1931年同教授となった。長年経済史学会の事務局長を務め、経済史学の発展に尽力した。中世の庶民の生活を暖かい筆致で描き出した『中世に生きる人々』(三好(みよし)洋子訳、1969・東京大学出版会)は、日本でも広く読まれているが、専門的な著作としては、中世の羊毛取引に関するものや、トーニーとの共編になる『チューダー朝経済史史料集』、編著『ケンブリッジ版ヨーロッパ経済史』などがある。なお、ケンブリッジ大学の経済史教授M・ポスタンの夫人であった。

[今井 宏]

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改訂新版 世界大百科事典 「パワー」の意味・わかりやすい解説

パワー
Eileen Edna le Poer Power
生没年:1889-1940

イギリスの中世史家。イングランド西部チェシャー生れ。ケンブリッジ大学ガートン学寮に学び,1921年ロンドン大学講師を経て,31年同大学経済史教授となる。庶民の日常生活に興味をもつ。《中世に生きる人々》(1924)は日本でも名著の誉れが高い。主著は《中世イギリスの尼僧院》(1922)。叢書《ケンブリッジ版ヨーロッパ経済史》の編集に参画している。なお経済史家のM.M.ポスタンの夫人でもある。
執筆者:

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デジタル大辞泉プラス 「パワー」の解説

パワー

米国の作家アーシュラ・K・ルグウィンの長編SF(2007)。原題《Powers》。「西のはての年代記」シリーズ完結編。ネビュラ賞長編部門受賞(2008)。

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367日誕生日大事典 「パワー」の解説

パワー

生年月日:1889年1月9日
イギリスの女流経済史学者
1940年没

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世界大百科事典(旧版)内のパワーの言及

【力】より

…現在の理解では後者を変化させるものは,実は外から働いている力のする仕事にほかならない。Tの変化率dT/dtは力Fのする仕事率,すなわちパワーpowerである。エネルギー
[古典力学における力]
 ニュートンの運動方程式が成り立つのはどんな座標系でもよいというわけではなく,慣性の法則の成り立つ慣性座標系に限られる。…

※「パワー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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